樂韻夜風情(1991) ゲスト:許冠文、周星馳(上)

1991.09.20 Fri

1991年頃に放送していた『樂韻夜風情』と言う
香港のインタビュー番組に、
嘗て、許冠文と周星馳がご出演されました。

※その時の動画はこちら⇒(

全篇広東語で字幕はありませんが、
北京語にテープ起こしをして下さった
親切なネットユーザーがいらっしゃったので、
それを元に日本語に訳してみました。


司会者(男):視聴者の皆さん、ようこそ『樂韻夜風情』へ。
あ、依蓮さん、今晩はいつになくキレイでお若く見えますが、何か特別な理由でも?
それとも、嬉しい知らせでもあるのですか?
司会者(女):それって普段はあまり綺麗じゃないって事かしら?
司会者(男):いや、そうは言ってませんよ!普段もキレイですよ!
ただ、今日はとりわけ若々しく見えるなぁと思いましてね!
もしかして、今晩の番組はちょっと特別だからでしょうか?
司会者(女):そうよ!だって今晩は、私の憧れのスター二人をお招きして
お話する事ができるんですもの!勿論、私だけでなく、
彼らはみんなの憧れのスターでもありますから、紹介するまでもないのですが、
今日のゲストは、許冠文(マイケル・ホイ)さんと、
周星馳(チャウ・シンチー)さんのお二人です!ようこそ〜

司会者(女):紹介するわ、こちらにいるのが私のパートナーよ!
司会者(男):どうも、どうも!私はただのお茶汲みですから・・・。(笑)
司会者(女):最近はどう?忙しいですか?
周星馳:マイケルはどう?
許冠文:私は忙しくありませんよ(笑)
周星馳:じゃあ私はもっと暇ですね!家で誘いの電話が掛かって来るのを待っていたり、
何も無い時はジョギングに行ったりと、まだ暫くは仕事も休みなので。
司会者(女):マイケルは、もうすぐ映画がクランクインするそうね?
許冠文:来週からです。 
司会者(女):タイトルは何て言うのかしら?
許冠文:今はまだ決まっていません。
司会者(女):今回の作品の題材は何かしら?よかったら話して貰えないかしら?
許冠文:まぁ・・コメディですよ!(一同爆笑)
周星馳:僕の出番はないんですか?(笑)・・・無いみたいですね。
僕には一向に声を掛けてくれないんですよね・・・。
許冠文:その内ね!(一同爆笑)

司会者(男):マイケルとシンチーと言えば、時代は違えど、
お二方とも記録的な興行収入を稼ぎ出す大物コメディスターですが、
お互いに相手の事をどのように見ているのですか?
例えば、シンチーはマイケルの事をどう思っているのですか?
そしてマイケルもまた、シンチーの事をどのように見ているのですか?
周星馳:彼は、僕の憧れの人ですよ〜!
司会者(男):じゃあ、マイケル!あなたにとっても、シンチーは憧れの存在ですか?
許冠文:服装を見て下さいよ。私が思うに、我々は先ずタイプが違うんじゃないかなと。
シンチーお兄ちゃんはですね・・・
周星馳:あなたの洋服はちょっとハデですが、私のは地味ですね。(一同爆笑)
許冠文:あぁ、そうそう!あなたは、下はジーンズですが、上はブレザーですものね!
ジーンズと言うのはですね、嘗て困難を乗り越えて来た事を表しているんですよ。
だから、今は成功したって事です!その点、私は違います。
私のズボンはですね・・・、いつもこんな感じですから・・・つまりですね、
これまで一度も苦労していないって事を表しているんです!(一同爆笑)
周星馳:分かってますよ!あなたは今でも苦労しているんですよね。(笑)

司会者(女):今日はですね、実はお二方がこうして揃って番組に出て頂けると言うのは、
本当に貴重な事でして、スケジュールを合わせるのがとても大変でした。
ですから今日は、質問も価値ある内容でなければなりません。
えーお二方とも香港のドル箱スターになられるわけですが、
違う所と言えば、先輩と後輩にあたると言う点ですね。
マイケルに関しては、既に幾つかの年代を跨いで来たわけですが、
すごいのは、今でも第一線で活躍していることです。実力派です!
一方、シンチーはと言うと、有力な新星ですよね!
今年の夏休みには、興行成績が一位に輝きましたし。
例えば、『ファイト・バック・トゥ・スクール(逃學威龍)』とか、上海灘の・・・えー・・
周星馳:ゴッド・ギャンブラー(賭聖)!
司会者(女):そう!ゴッド・ギャンブラー(賭聖)
周星馳:観たことないんでしょう!(一同爆笑) 名前さえ出て来ないんですから、
あなたは観た事がないと私は読みましたね。
司会者(女):あります!観たことありますよ!
だって、あまりにも多くの人がこの映画のことを話題に挙げますからね。
私が思うに、あなたは優秀な新星ですが、我々が知りたいのは、
あなた方は、お互いの“笑い”についてどう思っていらっしゃるのか、と言うことです。
周星馳:私が一番印象に残っているのは、昔から、マイケルの映画を観ると、
“足に傷を負ってしまう”と言う事です。
司会者(女):どういう意味ですか?
周星馳:それぐらい大笑いしたって意味です!
それ以降の映画は、自分も含めて、あんな風に笑った事はないですね。
当時は、床に崩れ落ちて怪我するほど大笑いしましたから。本当ですよ!
私が思うに、彼以外で、そんな事をできる人はいないと思います。
全ての人をあそこまで笑わす事ができる人は。
許冠文:それは、彼が思っていることで、私自身は常に才能が尽きたと思っていますよ。
自分でも何を考えているか分からないぐらいですから。ただ、彼の映画を観て以来、
考えが変わったんです。「なんだ、そんな“好き勝手”してもいいのか!
“好き勝手”してもこんなに効果があるものなのか!」って。(一同爆笑)
ただ、私も好き勝手してみようと試みたのですが、私がやったのではダメなんですよ。
それで今は、どうしたらそんなに好き勝手できるかを研究している所です。
そうでもなければ、こんなに白髪が増える事もなかったのですが・・・
今日はわざわざ髪を染めて来たんですよ!(一同爆笑)
司会者(女):では、シンチーのコメディは、もう“無敵”ってことかしら?
許冠文:最初は、彼のコメディは、好き勝手やっていると思っていました。
ところが、シンチーお兄ちゃんをよく見ると、彼の後頭部にも沢山白髪があったんですよ!
それで分かったんです!彼が好き勝手やっているように見えるのは、
実は、脳みそ絞って色々と考えた末に生まれた“好き勝手”だったのだな、と。
ただ、彼はやっぱり、私よりも遥かに好き勝手やっていますけどね。
私は2年掛けて一本も撮れませんが、彼なんて一年で18本ですしね!
周星馳:18本もないですよ!12本足らずですよ!
許冠文:そんなわけで、私がシンチーに触発されたのは、
ユーモアと言うのは、少しくらいなら好き勝手してもいいんだって事です。
そんなに計算してなくてもいいのだと!(一同爆笑)

司会者(女):ぜひマイケルの考えを聞きたいんだけど、
あなたの考えに基づくと、シンチーはどうしてこんなに人気があると思う?
つまりこの“周星馳ブーム”について、あなたはどのように解釈しているのかしら?
許冠文:“周星馳ブーム”の主な原因は、彼は顔がイイからでしょう!
周星馳:いやいやいや・・・
許冠文:私なんて、太ってるわ、老いているわで。
だから一番の原因は、彼が男前だからですよ!
周星馳:僕が男前ですか?皆さんもその意見に賛成なのですか?
司会者(女):アンディ・ラウも男前ですけどね。
周星馳:そうでしょう!男前と言うなら彼でしょう!
許冠文:だから彼だって人気があるじゃないか!!
やっぱり男前じゃないといけないって事じゃないか!この世界は・・まったくぅ!
・・・それでですね、星仔の場合は、男前である上に、
好き勝手やってこんなに面白い事ができる。なかなか出来ない事ですよ!
男前の上に面白いなんて、あぁ大したもんですよ。

司会者(男):シンチー!最近、あなたが初めて興行収入4400万を記録した作品
(『ファイト・バック・トゥ・スクール』)は学生の話ですが、
あなたは“マイケルに比べたら”、卒業してまだ間もないですよね!
マイケルは学校を離れてとても長い時間が経っていますから。
あなたは学生に対して特別な思いがあるからこそ、素晴らしい演技ができるのでは?
あなたは、どんな学生だったのですか?
周星馳:映画はまた別物ですよ!
司会者(男):全く関係がない?
周星馳:はい。ただ、私が学生の時もイタズラ好きでしたけどね。

司会者(女):私は思うんだけど、シンチーは映画の中ではとっても面白いけど、
私が見た所、実際のあなたは、とても上品で物静かな人ですよね。
もしかして本当のアナタは、映画の中で見せるあのフザケタ生活に
ウンザリしているんじゃない?それとも・・・(一同爆笑)
許冠文:ガハハハハ〜!!“フザケタ生活”だってさ!(一同爆笑)
周星馳:大丈夫です!私は平気です!
司会者(女):でも、アナタが映画で見せるおかしくフザケタような
あのユーモアを分かり合える人なんて、実は現実世界にはいない・・・
だからあなたは、“相手にするのも面倒だから、いっそ喋らないようにしよう”みたいな。
或いは、疲れてしまった結果、極端に人格が変わってしまうとか?
周星馳:そんな複雑じゃないですよ!(一同爆笑)
私は生まれた時からあまり話をするのが好きじゃない、静かな人間なんですよ。
話し好きな人がいるように、私は聞く方が好きなんです。
司会者(男):あなたは以前、『穿梭機』をやっていましたが、時には、
人をメチャメチャ(他人の苦労を台無しにする?)にする事が好きだったりします?
周星馳:ん〜・・・ないですね。人の苦労を台無しにするなんて、
一度もないと思いますよ。むしろ私は大事にする方です!
私はそれで有名になったんですからね!(一同爆笑)

※チャウ・シンチーは、『430穿梭機』と言う子供番組の司会者の一人として芸能界デビューした。
またその番組では、いいお兄さんと、悪いお兄さんの二人の司会者がいたそうなのだが、
シンチーは、悪いお兄さん役を演じていたそうな。(ウィキペディア参照)

司会者(女):じゃあ、もう一つ聞きたいんだけど、お二人にとって
理想のパートナーに求めるものって何かしら?
周星馳:理想のパートナーですか・・・。
司会者(男):正直、これはシンチーに聞きたいんですよ。
マイケルにはもういますからね、あなたは考えなくてもいいですよ!
周星馳:マイケルも何か言って下さいよ。
司会者(女):マイケル、あなたの理想のパートナーって、絶対に奥様よね?
許冠文:・・・。(一同爆笑)
周星馳:あ、いいです、いいです!(笑)
司会者(女):この番組は、そんなに大勢の方が見ているわけではありませんから、
恐がらなくていいわよ!(笑)
許冠文:いえいえいえ!この質問には最後まで答えなければなりません!
答えなかったら大変な事になりますからね!ちゃんと答えなければ!
ready!・・・あ、こう言うのは、急いで答えちゃダメなんです!(一同爆笑)
ready!・・・・・・「はい、そうです!」(一同爆笑)

司会者(女):じゃあシンチー、あなたは?
あなたにとっての理想のパートナーは、どういう感じなのかしら?
周星馳:私は別にキマリなんてありませんよ。
司会者(女):純粋でちょっとドジなタイプの方が好きだとか?
それとも、あなたと一緒で賢くて、生活能力があって、面白い子がタイプ?
周星馳:やっぱり、キマリはありませんね。会ってみないと分かりません。
司会者(女):会ってみないと・・・じゃあ出会いがあれば好きになるのね?
周星馳:いいえ!会ってみても、相性が合わないと!
許冠文:実際に会ってみたら、どんな女の子とも相性がいいって言いそうだけど!(一同爆笑)
周星馳:だから、キマリはないって言ったでしょう!そう言う事ですよ!

【つづく】

日訳:管理人(Baakkei
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