May姐有請 ゲスト: 許冠文B

2011.11.30 Wed

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May姐:
あなたは、監督としてだけでなく、脚本家、役者としても成功していますが、
当初は役者になる気はなかったのよね?本当は、“歌〜手”になりたかったそうじゃない?(笑)
許冠文:・・・。(笑)
May姐:アハハハ
曾華倩:もう少しで吹き出す所でしたよ!
May姐:“鶏”なんて吐き出さないでね!
曾華倩:いえいえ、それを言うなら“トリ逃した(走)”ですよ!
May姐:アハハハ
許冠文:『雙星報喜』では、私も歌を披露していたんですよ。
ただ、私の歌を一度聞いた監督は・・・
May姐:監督って、周梁淑怡のことよね!(笑)
許冠文:「ホイさん、歌は弟さんに任せましょう!あなたは笑いに専念して!」って。
May姐:アハハハ
許冠文:それ以来、私は二度と歌わない事にしたんです。
それが原因で、強いコンプレックスを抱くようになったんですよ。
大学時代、私はバンドを組んでいてボーカルを担当していたんですからね!
まさか監督から、あんな風に言われるとは・・・。
「明日から、弟さんに歌って貰いましょう!」ですよ!
「あなたは笑いに専念していればイイ!」・・これってどういう意味ですか!
May姐:なぜあんな事を言ったのか、彼女は私に話してくれた事がありますよ。
あなたは決して音痴なんかではないのよ。
先ずこれで少しは自信を取り戻し手くれたかしら?(笑)
許冠文:(笑)
May姐:問題は、あなたが歌う時の動作よ!
許冠文:・・・。
May姐:なんかねぇ、広東オペラの匂いがするんですって!
許冠文:・・・。
曾華倩:私は、彼女がそうしたのはアナタのタメだったのだと思いますよ。
だって、あなたはコメディアンに転身することで、元祖喜劇王になられたのですから。
許冠文:私は別にコメディアンになりたかったわけではありませんよ!
ただ女性から注目を浴びたかっただけです。「キャー」と言われたかったのです。
でも、今となっては違います・・・。

May姐:いつだったか、マイケルはミュージカルに出た事があるのよね?
許冠文:???
May姐:聴診器を身につけて、こんな風に、ここ(チェストピース)をマイク代わりにして
こんな風に歌っていた人がいたのよ。アハハハ
許冠文:(笑)・・・。
May姐:それがマイケルだったのよ!
当時、そんなに歌う事が好きだったとはねぇ・・・。
許冠文:ところで、どうしてそんなモノ(聴診器)持って来たんですか?
May姐:だって、アナタこうやって歌っていたじゃない!
許冠文:あぁ、あなたもあの場にいたんですか。
May姐:こうやって、聴診器持って歌っていたでしょう?
許冠文:ち〜がいますよぉ!記憶力悪いですねぇ。
May姐:違うの?
許冠文:あの時は、単にネタを考えていただけですよ。
カメラがまだスタンバイできていなかったので!それで私が医者の格好をしてですね。
May姐:OKOK!あぁ〜医者、そうね!なるほどね!
許冠文:あの時、スタッフはまだ照明の調整をしていたでしょうが!
だから暇つぶしに、こうやって(聴診器をマイク代わりにして)歌っていただけですよ。(笑)
May姐:アハハハハ!
許冠文:そんな私の前を通りがかった周梁淑怡監督)は、
「すごいわねぇ!それ(聴診器)をマイク代わりにする人なんて見た事ないわ〜」って。
でも、わざとじゃなかったんですよ。でも、面白いでしょう。 あーあー!もしもし?
May姐:あーあーもう笑い過ぎて涙が出ちゃったわ。
曾華倩:じゃあその時、聴診器持って女性の心臓の音でも聴こうとはしなかったのですか?
許冠文:それは無いですよ。(笑)

新しい料理の登場:
招牌叉燒(自慢のチャーシュー)

曾華倩:こんなに肉厚なのに、柔らかく美味しく作るのは難しいでしょうね。
May姐:ご存知の方も多いと思うけど、チャーシューを作る時はね、
“梅頭と言って、豚の背中から腰に掛けての部位(豚肩ロース)を使うのよ!
私で言うと、この部分になるの!
許冠文:そこには沢山肉がついていますからね(笑)
May姐:そうなの!アハハハ(笑)

レシピの紹介!
(省略)

May姐:う〜ん、やっぱりトロけるわねぇ。
曾華倩:こんなに分厚いチャーシューを、ちょっとだけ焦がすことで、
また香ばしくていいですね。
許冠文:こんなに柔らかいんだから、さては、あなた(May姐)のお肉でしょ!
May姐:アハハハ
許冠文:“梅頭(豚肩ロース)”と言うのは、きっと特別な部位なんでしょうね。
曾華倩:滑らかだわぁ。それに香りが格別ね。
チャーシューは脂がないと美味しくないですね。
マイケル、なんでずっと私の方を見ているのですか?
許冠文:あなた、何口食べたのですか?ずっと食べてばかり。
こんなに細いのに凄いですねぇ!ウソでしょう?


May姐:あなたのお父様は、生涯苦労なさいましたが、大物にはならないまま・・・
だからあなたは・・・
許冠文:映画を撮り始めたばかりの頃は、父の影響を受けていました。
例えば『半斤八兩』のように、父は生涯給料制でしたし、
家に帰ってくるといつも、ボスにイジメられたと言う話をしていました。
だから映画を撮る時、自然とその時の事が思い出されたんです。
父親をイジメていたボスの役を演じてみたりですね。今日に至るまで、
映画の中のシーン全てが、私の書いた物全てが本当の話なのです。

許冠文:いつの世代になっても、なぜだか分かりませんが・・・
皆、先代に反抗したくなるものです。例え今は両親だからとガマンしていても・・・
May姐:世代間のギャップってヤツね!
許冠文:私が初めて世界一周旅行から帰ってきた後の感想を
『鐵塔凌雲』と言う詩にした事があるのですが、私の父がそれを聞いた時・・・
May姐:あの歌、とってもステキよねぇ。
許冠文:思いっきりケチをつけたんですよ!
「わざと難しいような言葉を並べやがって、何が言いたいのかサッパリ分からん」と。
「何が“鐵塔は雲を凌ぐ”だ」、「何が“この景色”だ」って。
“遠いわが故郷の漁船の灯にどうして及ぶだろうか”と言う一節がありますが、
「なんで“彼邦(遠方にある国)”になるんだ」とかですね。
あれは、私はあの時ハワイにいたから、故郷の香港は自ずと“向こう岸の国”に
なるじゃないですか!それなのに私の父ったら、
「“彼”だと?それでは“対面と言う意味になるじゃないか!」って!(笑)
May姐:アハハハハ
許冠文:もうとにかく一言一句にケチをつけるんですよ。
でも、あの歌はその後大ヒットしましたからね。あの歌は単なる大衆的なヒット曲ではなくて、
本当にいい曲で、含蓄に富んでいると、皆さん言ってくれました。
May姐:そうね!あの部分は“香港”って書けば分かりやすかったんでしょうけど、
あなたが言うように、よく考えると、そこに深い意味があるものね。
許冠文:私の両親は二人とも歌ったり、楽器を奏でる事が好きな人でした。
そのくせ我々子供には、「将来歌手や、芸能人になるのだけは絶対にやめなさいよ」
って言うんです。当時芸能界の社会的な地位と言うのは、娼婦よりも低かったそうで。
May姐:その後、あなたたちは香港コロシアムでコンサートを開いたのよね。
お父様がバイオリンを演奏して下さり、あなたたちは、それはそれは感動した事でしょう。
だって、お父様はそれまで一度もあなたたちと同じ舞台に立った事がなかったのですから。
許冠文:父にとっては、一種の誇りだったようです。小さい頃から大きくなってもずっと、
父は我々の事をどこかバカにしている所がありましたから。
それが香港コロシアムに連れて来られた時、わが息子たちは大したものだなと思ったらしく、
息子たちと一緒に演奏している時は、心が温かくなったそうですよ。

許冠文:今の若い人たちは、自分のやりたい事をする勇気がないようですね。
親に言い難いと言うか。でも、周りが言う事を鵜呑みにする必要はないと思います。
特に、家族だからと言って必ずしも正しいとは限らない・・・。
曾華倩:“親だから正しいんだ”と言って子供の将来を決めるのはよくないですよね。
私は、子供も時には友達として話をする事も大切だと思うんです。あまり、かしこまらず。
許冠文:(笑顔)
May姐:その点マイケルは、娘さんに対して優しい所か、
娘さんの方が主導権を握っているのよね!
許冠文:彼女は、私にとって娘であり、ガールフレンドでもあるんです。
だから彼女が嫁に行く事になった時・・・
May姐:あなた怒ったそうね!覚えているわよ!相当落ち込んでいたわよね。
許冠文:この男性は、今私の彼女を奪おうをしているんだ・・・
と言うような気持ちだったんですよ。


May姐:最近、ヴェネチア(ウーディネ極東映画祭)で功労賞を頂いたんですってね!
曾華倩:こう言う賞を頂いた事で、深い感銘を受けましたか?
許冠文:何年も映画を撮っていませんが、香港映画は世界でもウケるんだと感じました。
広東語が分からなくても、皆字幕を見ながら・・・、それもイタリア人ですよ!
よい映画を撮りさえすれば、実はどんな国の方にも受け入れられるんだな、
と言う事を今回身に染みて感じましたね。
今年の年末か年が明けたら、再びメガホンを取るつもりです。
自作自演の作品ですので、楽しみにしていて下さい。
May姐:OK!じゃあ先ずはオメデトウね!
許冠文:ありがとう
May姐:その時は(映画が完成したら)、ご馳走してね!
許冠文:勿論ですよ!
May姐:私とマイケルは出会って数十年になるから、まだまだ話は尽きないんだけど・・・
今日はゲストとして来てくれて感謝するわ!
許冠文:ありがとう!

(日訳:管理人 Baakkei


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