高志森微博 第一回ゲスト:許冠文@

2012.01.22 Sun

◆高志森微博(第一集)
第一部ゲスト:許冠文(マイケル・ホイ
案内役:高志森(クリフトン・コウ)
収録日:20111222
放送日:2012年 1月 1

1時間の番組ですが、

許冠文先生が出演したのは最初のコーナーで

時間にすると正味15分と言った所。

とは言え、質問を受けるなり

間髪を容れず早口で喋りたおすマイケル。

時間の割りに濃い内容に感じました。(笑)


トークの話題は終始、スタンダップ・コメディの話!

マイケルが考えるスタンダップ・コメディの定義について、
貴重なエピソードを交えながら詳しく解説。

以前こちらで紹介した新聞記事によると、
『雞同鴨講』と『合家歡』制作中のエピソードを
高志森が語ってくれるとの事でしたが、今回の放送では、
それには触れられていませんでした。


以下は、許冠文
vs高志森の対談を
日本語に訳したものです。



高:本日の“芸術鑑賞ガイド”のコーナーには、嬉しいことに
嘗て私も何本か映画でご一緒させて頂き、共に映画制作にあたった
許冠文(マイケル・ホイ)先生が来てくれました!
この業界において、許先生と言えばかなりの大御所になりますが、
今日どうしてマイケルをお呼びしたのかと言うと・・・

マイケル!私はこれまでに何作品か映画であなたとご一緒した事があるので
存じているのですが、アナタの趣味嗜好と言うと、
不思議な事にこれがまた“笑い”と関係があるんですよね。
ただ、あなたはスタンダップ・コメディをやられています。
それもあなたは、スタンダップ・コメディが大好きときた!
なぜスタンダップ・コメディに対してそれほどまでに特別な想いを抱いているのです?

許:なぜスタンダップ・コメディが好きか、それは私が小さい頃からずっと
話をする事が大好きだからですよ。その後映画を撮ることになり、
映画では主に脚本、監督、役者を手がけました。ただ、脚本、監督、役者をやっても、
話をする機会はさほどないでしょう。特に演技に関しては。
演技に求められるのは、表情じゃないですか!私は話をする事が好きですから!
それがある時、偶々アメリカでスタンダップ・コメディのパフォーマンスを目にしたんです。
何かと思ったら、なんと映画館で高いお金を取って、映画のチケットよりも高いんですよ!
2時間ジョークをすると言うではないですか。それで私は聞いてみたんです。
「もし私が笑わなかったとしたら、どうなるんです?お金返して貰えます?」って。(笑)
すると、アメリカ人は言いました。「それはないね!あなたは絶対に笑いますから!」
「そんなの信じられますか!私が偶々機嫌が悪い時で、笑える気分じゃなかったら?」
「いいや、絶対に笑っちゃいますよ!」
そこまで言うのならと中に入ってみたんですよ。そしたら、本当にまぁ最初から最後まで
笑っちゃったわけですよ。でも、こんなのが毎晩も続いたら、そう上手くはいかないだろうと思い、
その翌晩、また同じ人物のショーを観に行ったんです。ところが、これが笑えるんですねぇ!
トークをするだけでも難しいのに、二時間客を笑いっぱなしにさせるなんて、
もう信じられませんでしたね。私はぜひそのコツを学んでみたくなったんです。
それで、本を買って読んでみたり、何人かの達人に就いて勉強したんです。
因みにそれはもう何十年も前の話です。
数十年前、皆さんが初めて私のトークしている姿を目にしたのは、
時々授賞式で二分間のトークを披露するぐらいのものだったと思います。
『雙星報喜(TVのバラエティ番組)』をやっていた時にも、
ちょっとしたトークショーを披露できないかと試みた事があるのですが、
滑稽な扮装をしたりせずに、今こうやって話す時みたいに普通に話すと言うのは、
とっても難しいんですよ。道具を使ってもいけない、何もないわけですから。
それでも何度も試していく内に、授賞式や、公の場、または募金を募るイベントだったりと、
パフォーマンスの時間も少しずつ延びていき、10分程度は話せるまでになったんです。
勿論、その時のトークはお遊び程度だったのですが。

高:初めて香港コロシアムの舞台に立ち、一万人の客を相手に
休むことなくトークを披露したのは、許冠傑のコンサートになるのですか?
それとも、それ以前に既に似たようなパフォーマンスをやった事があるとか?

許:実を言うと、それ以前にも大学ではよく・・・中文大学や香港大学など、
特に中文大学や、大きなパーティーなどでは、30分程度のトークは試した事があって、
手応えはまずまずでした!そしてとうとうある日、2005年、香港コロシアムで試したら
どうなるのだろう?私にデキるだろうかと思ったんです。
あんな規模の大きな所で成功したら、ついに私の夢が叶う事になるのではないかと!
“もし一万人以上の人の前で、自分の話すジョークで人を笑わす事ができて、
それも2時間笑いっぱなしにさせる事ができたなら、それは成功したも同然だろう!”
私は、自分自身に対してこのような条件を掲げたんです。ただ、この条件を思いついてから、
2005年のあの日を迎えるまでに何年も掛かったわけですが。
許冠傑が40回以上に渡るコンサートを香港コロシアムで行なっていた時、
私も毎晩会場にいました。舞台の上で実際にトークしてみると、“これならイケる”
と思ったんですよ。それでその日から本格的に試してみる事にしたんです。
勿論、その連夜のショーで、トークの楽しさを味う事もできました。
また幾つかの理論に気づいたのです。
その一つは、キモチさえあれば、人を感動させる事ができる。
10人相手にするのも、一万人も変わらないんだと。
問題は、環境によって感動が少し違ってくると言う事です。
例えば、一万人を相手にする時は、確かな手応えを掴み難いんですよね。
客席が遠いわけですから。あんなに高い所から見下ろした場合、私なんて蟻みたいで
よく見えないでしょうしね。だから、これは私が常に考えている事なのですが、もし将来、
収容人数が1万人に及ばないぐらいの、それが実際に何人ぐらいになるのかは知りませんが、
私は舞台の事は詳しくないですから。ただ、一番遠い客席までまぁまぁ確認できる程度で、
「どうですか?もしもし、聞こえます?あなたの意見はどうです?あなたは?」と言うように、
観客とインタラクティブにやりとりができるような環境があれば最高だな、と思うんです!

高:それでしたら、恐らく劇場タイプになりますね!
許:そうそう!劇場タイプ!
高:二千人以内でしょうね
許:でも、毎回二千人以内となると、スポンサーの多くがいい顔しませんからね
高:お話にならないってね
許:彼らは、そんな少ないチケット数じゃ、利益が少なすぎる。
多くの人の生活が掛かっているんですから!と言うんですよね。
だから毎回香港コロシアムでやってくれると最高だと。
でも、香港コロシアムでのショーは、私にとっては理想ではないわけです。
だから、もし機会があればあなたと組むかして、
“文化館”でショーができないかなぁと思っていたんですよ。
高:文化センターですね!
許:だいたい2千人程度だったら、その場の雰囲気をコントロールしやすいんですよ。
たとえマイクを通さなくても、大声で話せばなんとか聞こえる程度の、
そして観客一人一人の表情が見える・・・近くからも遠くからでも。
こういう環境で出来るなら一番理想ですね。
高:元々生ライブで一番の理想は、観客とインタラクティブなやりとりができる事ですからね。
舞台の上で何かパフォーマンスをすれば、舞台下の観客が沸くと言うような。
もしくは、観客に問題提起してみたり、会話のキャッチボールができるような。
ただ、体育館のように距離があると、それは難しいですからね。

許:あの夜、トークショーが始まって私の身に何が起きたのかお話しますね。
観客からは、私の様子はとても自然に見えたかもしれませんが、
実際、私から観客席は見えていないんですよ。
四方に身体の向きを変え、ずっと回転している時なんて、
照明が太陽のようにまぶしくて、目の前が真っ白なんですよ!
つまり私は、二時間以上も“真っ白のモノ”に向かって話をしていたんです。
高:ハハハハハ!
許:時に大きな喚声が聞こえ、会場中が「ワ〜」となった時は、
その“声”に向かって話をすると言う感じなんです。
でも、その時も目の前はやっぱり銀色で、何の反応もないんです。
高:四方八方から照明を照らされていると言う状況ですね!
許:香港コロシアムは、トークショーをするのには、あまりよい環境ではないんです。


高:
これまでずっと映画の中では役があり、あなたはその役を演じてきたわけですが、
スタンダップ・コメディのあなたは、あなた自身になりますよね。
では、ネタの内容もあなた自身が考えるのですか?
許:そうです
高:それは、許冠文を表しているのですか?
許:そうです
高:では、どのようにしてこの二つの立場を使い分けているのですか?
役作りをする時と、あなた自身を演じる時とでは、何が違うのでしょう?
許:それは全て私個人の見方です。実は、スタンダップ・コメディと言うのは、
私のこの世界に対する考え方なんですよ。皆世界観はそれぞれ異なるでしょう。
と言っても、皆さんもご覧になられたように、衛生局長周一嶽の歌に関しては・・・(笑)
高:ハハハハ!
許:それでも、皆それぞれ物事に対する感じ方は異なるわけですから、
ま、今回ばかりは皆さん同じ意見だと思いますが、アハハ(笑)
高:それでも中には好きな人もいれば(笑)、あまり好きでない人もいる。
許:だから私は、誰かが既に取り上げた話題であっても、
それを再び自分のネタとして扱うことに抵抗はありません。気にする事ないですからね。
だって、私の視点で語るわけですから。分かります?
或いは、あなたは彼が音痴だと思っているかもしれませんが、
私は、彼が音痴だからイイと思うかもしれませんしね。

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高志森微博@2011/12/22
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