VDONext “紅場” 高志森×許冠文@

2012.01.29 Sun

つい先日、許冠文先生と高志森先生が二人揃って、
VDONextV壹網)』の芸能・文化番組、
“紅場”のインタビューを受けました。

チャリティー・トークショーの宣伝から、
テレビ局時代のエピソード、そして最近の自身の出来事や
時事ネタをマイケル節で風刺したジョークまで、
盛り沢山の内容です!

◆『紅場』 VDONextV壹網)
ゲスト:許冠文(マイケルホイ)、高志森(クリフトン・コウ)
収録日:2012年119
放送日:2012年1月
23日(春節)

以下、訳文になります。



■許冠文(マイケル・ホイ)
1942年、広東省番禺生まれ。香港中文大学卒業。
68年に香港初の地上波テレビ局 『無線電視(TVB)』に入社、
『歡樂今宵』等のテレビ番組の司会を務める。
1970年代からは映画界にも進出し、監督、俳優、脚本を手がけるようになる。
お得意のジャンルは、コメディ映画。
71年、実弟許冠傑と共にバラエティ番組『雙星報喜』のホストを務め、
72年、映画デビュー作となる『大軍閥』で主役を務め大ヒット!
400万香港ドルに及ぶ興行収入を記録。以降、
「冷面笑匠(笑わないコメディアン)」と呼ばれるようになる。
その後も、誰しもに親しまれる映画を数多く世に送り出し、
1回香港電影金像奨で『最優秀主演男優賞』を獲得。
また、香港演藝人協會(香港芸能人協会)の終身名誉会長でもある。

■高志森(クリフトン・コウ)
1958年生まれの廣東中山人
17歳の時に『麗的電視(aTV亞洲電視の前身)』に入社、脚本を担当。
嘗て、『鱷魚(クロコダイル・ティアーズ)』、『變色龍』といった
テレビドラマの脚本に関わり、26歳の若さで映画監督を務める。
皆の良く知る作品は、『開心鬼(ハッピー・キョンシー)』、『富貴逼人』等。
90年代からは、舞台に進出。名作『南海十三郎』や『我和春天有個約會』は、
彼が手がけた作品である。また、舞台劇がキッカケで、現在の彼女“焦媛”と知り合う。


スタンダップ・コメディで自殺防止?

高:私は映画制作で何作品か許冠文とご一緒した事がありますが、
彼は、昔からずっと私のアイドルであり、先生でもあり、
彼から沢山の事を学ばせて頂いているんです。
マイケルのスタンダップ・コメディですが、彼独特のスタイルがあります。
それは、彼がやっているのは、最も伝統的なスタイルだからです。
本当に何の小道具も使わず、一人マイク片手に、2時間話し続けるんです。
こういうスタイルは、とても魅力的で、それをやられているマイケルの姿からは、
特に惹かれるものを感じるんです。
それで、一緒に舞台をやってみないかと彼に声を掛けたんですよ。

許:誘って頂いて、私も大変光栄に思っていますよ。
最初、「生命熱線」のために、我々にも何か協力することはできないだろうか?」
と彼に聞かれたんです。「生命熱線」とは何だ?と私が訊ねると、
香港には、“いのちのホットライン”と言うボランティア団体があり、
電話一本で、自殺を考えている人からの電話を受け、話を聞くことで、
自殺を防ぐ事ができると言う仕組みらしいのです。
「そんなにスゴイ仕事があるのかぁ!」と私も見学に行ってみた所、大変感動しましてね。
「そうなのよ!少しは気分が楽になりましたか?」と言うふうに、
皆さん電話に耳を傾けているのですが、
何が素晴らしいって、全員ボランティアの方たちなんですよ!
「電話だけで必ず救い出す事ができるんですか?」と聞くと、
「出来る限りの事をしています。少しでも多く話を聞いてあげる事ですね」
なんでも話を聞いてあげる事で、90%自殺を防ぐ事ができるそうです。
つまり、人が自ら命を立つ原因は、話を聞いて貰えない事なんですよ!
「どうして身内に相談しないんですか?」
「身内には相談できませんよ。身内は逆効果なんです。
余計に心配しますからね」
「じゃあ、友達に相談したらいいのでは?」
「友達に話すとメンツに関わりますからね。
こういう事は、絶対に赤の他人に打ち明ける事が重要なんです」
と言うんです。興味深い話ですよ。
だから今回のショーは、私も、とても気分がいいんです。

 カッコつけて座礁なんてアリエナイ!

許:皆に聞かれるんですよ。
「こんなに長い間どうして映画を撮らないんだ」と。
理由は、簡単なことなんです。私が映画を撮る目的は、
この世界のデタラメな一面をスクリーンに映して、
多くの人に笑いを届けたいからです!
ただ、昨今の現実を見ていて、私はある事に気づいたんです。
新聞をめくって目にする記事が、私の脚本よりもデタラメな事に!(笑)
高:ハハハ!
許:私の書く脚本だってそれなりにデタラメでスゴイんですけどね!
我々香港人は、憤りを感じているはずです。
例えば、D&Gが写真撮影を阻止した事件(1)。ホントにヒドイ話ですよ。
適当に記事を一つ取り上げてみた所で、どれも嫌になっちゃいますね。
でも、こんな時こそ、笑いの要素が必要だと思うんです。
また私なんて、こう言う事件をジョークにして、
ステージの上で披露するのが大好きですしね!ハハハハ
腹が立っているからこそなんです!
だから、笑いが必要なんです。こんな時こそ特に。

1:香港D&G事件をご存知ない方は、こちらをご覧下さい。

高:こういうアリエナイ事件が起きた時に脚本を考えると、
アリエナイ事が浮かんだりしますけどね。ハハハ
許:特にコメディは!
あの事件だってそうですよ!どうすればあんなに大きな豪華客船(※2)が・・・。
船長が「は〜い!」なんて手を振って挨拶なんてしたがために、
バ〜ン!って・・・。
もし私がこんな映画を撮ったら、誰も信じないでしょうね。
それどころか、アホか!って言われるでしょうね。クレイジーだって!(笑)
高:こんな事まで思いつくのか!ってね。
許:豪華客船が岸に近づき、ヒーローのように「は〜い!」と挨拶したら、
美女がキャ〜・・・なんて、バカですねぇ。でも、この世はまさにこうなんですよ!
だからコメディ映画を撮るのは難しいんです!
現実に起こる事が、あまりにも行き過ぎていますからね。
私の脚本より、行き過ぎているんですもの!

2:イタリアで起きた、例のコスタ・コンコルディア号の事故


二者択一で即答せよ!

■Q: “舞台” or “映画”
高:舞台
許:映画

■Q.: “林海峰” or “子華”
許:黄子華
高:黄子華 

■Q.: “利舞台” or “香港コロシアム”
高:利舞台
許:利舞台

■Q.: “マクドナルド” or “茶餐廳”
許:茶餐廳!
高:茶餐廳

■Q.: “TVB(無線電視)” or ATV(亜洲電視)”
高:ATV(笑)
許:ATV

■Q.: “台湾or “大陸”
高:台湾
許:大陸

■Q.: “周星馳” or “孟達
高:呉孟達!
許:周星馳

■Q.: “監督” or “脚本”
高:監督
許:脚本

■Q.: “クリストファー・パッテン” or “曽蔭権”
高:クリストファー・パッテン
許:クリストファー・パッテン

■Q.: “半斤八兩(Mr.Boo!)” or “家有喜事”
高:許:家有喜事!!
高:アハハハハ!
許:(笑)


今の若者は首を吊るのを待っているようなもの

高:私が思うに、70年代であれ、80年代であれ、
とにかく90年代初頭までは、
香港人は皆、生きる希望を持っていたように思います!

許:たとえ今若者が起業しようと試みた所で、それは無理な話です。
香港は今、本当に深刻な問題を抱えています。
どのぐらい深刻かと言うと、若者を叱ったりなんてとても出来ないほどです。
我々が若い頃は、魚蛋(魚のつみれボール)を売って商売をするなら、
出来る限り見栄えをキレイにすれば、店が大きくなり、店舗数が増え、
ついには、30年後には魚蛋大王になる事だってできたんですよ。
ところが、今はそう言うわけにはいきません!
場所を借りて魚蛋で商売をする場合、せっかく苦労して客を増やしても、
明日にはまた賃料が値上がりし、その次の日にはまた値上がり・・と言う風に、
(商売が繁盛するに従って)毎回なんとか死なない程度まで、
賃料が吊り上げられるんですからね!

高:私も同感です!例えば、茶餐廳(香港式カフェレストラン)で、
一杯40香港ドルの飯を食べたとします。しかし、40香港ドルの内、
2030香港ドルは賃料なんですよ!

許:40香港ドルの飯なら、そうですね!
私も30香港ドルは、賃料のせいだと思いますよ!
高:ですよね!
許:これでどうやってやって行けと言うんでしょう
高:やって行けるワケがない
許:仮にもし店長が、精一杯妥協して安くマケてあげるよと言えば、
知ってますよ、最後は自殺の道を選ぶことになるんです。
そりゃ仕方ないですよ。何もかもが高くてやって行けないんですから!
死ぬまで賃料に苦しめられるんです。
だから、今の若者がなぜこんなにも憤慨しているのかと言うと、
頑張っても意味がないからですよ!・・・。

(日訳:管理人 Baakkei

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