『鐵塔凌雲♪』の創作過程

2012.03.23 Fri

マイケル先生の来日で盛り上がっている中、
全然違う内容で、すみません。(笑)

『高志森微博(第10回)』の許冠傑特集で、
サムが『鐵塔凌雲(直訳:“鉄塔は雲を凌ぐ”)』に纏わるエピソードを
チラリと語っていました。

「この曲(鐵塔凌雲)は実は、私の兄マイケル・ホイが、
世界一周旅行を経て香港に戻って来た時に、
感銘を受けて閃いたものです。
彼が感じたのは、この世界には、美しい所が沢山あって、
こんなにも多くの素晴らしい事物がありますが、
最も大切で価値あるものは、やはり自分の故郷だと。
その想いを、詩にあらわしたのです。
また、その詩は元々英語で書かれていました。
それを彼が語に訳し、
私は、その詩の一字一句にメロディーを付けていきました。」


これを聞いて、ふと思い出したことが!

香港の音楽評論家 黄志華さんが自身のブログ(こちら)で、
『鐵塔凌雲』に纏わるエピソードについて触れていたのですが、
その内容は、サムが話していたエピソードとはちょっと異なります。
いや、より詳しいと言った方が適切かもしれません。

また、黄志華さんが語る『鐵塔凌雲』に纏わる話の出所は、
香港テレビ業界の大先輩、劉天賜の新書
『真的假不了 ── 電視狂潮幾十年』だそうです。

なんでも、その新書の一節に、
『鐵塔凌雲』の創作過程について書かれていたとか。

もしかしたら、皆さんは既にご存知かもしれませんが、
その内容は、下記の通り。


71年、老許(マイケル・ホイ)は、パリ、東京、ハワイ旅行から戻ると、
英語である歌詞を書き上げた。
詩を見た許冠傑(サミュエル・ホイ)は、ギターでそれに曲を付けた。
また、ケ偉雄(香港の作詞家)に翻訳を依頼、マイケルによる英語の詩を語に直した。
若き日のマイケル・ホイは、曲と詩を通して、
彼の香港に対する熱い想いを表現したのである・・・・


ある時、許冠文がアメリカ旅行から戻ると、英語で“ある詩”を書き上げた。
彼は、サミュエルによって、それを広東語で歌って欲しいと思い、
ケ偉雄に翻訳を依頼。この曲はつまり、許冠傑が最も満足している作品の一つ、
『鐵塔凌雲』である。

『鐵塔凌雲』の歌詞(語に翻訳)が完成すると、その時香港大学で心理学を専攻していた
許冠傑も編集に加わる。更には、この詩を基にメロディーを付けたのだ。

(日訳:管理人
Baakkei


と言うものです。

以上、管理人の独り言でした。(笑)


ところで、
明日(3/24)からの沖縄国際映画祭、
実際に会場の方に足を運ばれる方、結構いらっしゃるのでしょうか。
私は涙を呑んで、ここ台北から、
ネット生中継で鑑賞したいと思います。(涙)

審査員としてレッドカーペットを歩く
許冠文先生のまばゆい姿が映るのを
心から祈りながら・・・☆
COMMENT
「鐵塔凌雲」に纏わるこのエビソードは知りませんでした。

黄志華の著作『粤語歌詞創作談』にも「鐵塔凌雲」について触れられていますが、
ケ偉雄に翻訳を依頼したという話は出てきませんでした。

ところで沖縄国際映画祭ですが、私も涙をのんで諦めました。
Posted by 馬場 at 2012年03月23日
「鐡塔凌雲」はサミュエルさんの初期広東語曲の金字塔ともいうべき曲ですが、
マイケルさんが書いた歌詞がもともと英語だったのは知りませんでした。

沖縄国際映画祭…いわば芸人映画の祭典ですね。
私も沖縄へ行きたかったのですが、自分のスケジュール(職業訓練)もあって行けません。
Posted by よーこぶー at 2012年03月23日
★馬場さん

>黄志華の著作『粤語歌詞創作談』にも「鐵塔凌雲」について触れられていますが、
>ケ偉雄に翻訳を依頼したという話は出てきませんでした。
わ〜とても興味深いタイトルですね。
黄志華さんのブログで、わざわざ劉天賜の新書に書かれていた文を
そのまま引用したと言うことは、
黄志華さん自身も、その事についてはご存知なかったのかもしれませんね。
でも、実際はどうなのか・・いったい誰の説が正しいのか・・・
謎は深まるばかりですが、こういう過去の事を調べるのって、楽しいですね。^^;

それにしても馬場さんは、本当にすごいですね。
いったいどれだけの資料を読み漁っているのですか!^^
私は、何かを調べようと検索していて、
偶々黄志華さんのブログに辿りついただけなので・・本当に尊敬します。
私も、もっと本を読まないと・・・。^^;

>ところで沖縄国際映画祭ですが、私も涙をのんで諦めました。
馬場さんもですか・・・私もホントに悔しいです。
今はただ、もっといい機会があるハズだと祈るばかりです。
Posted by Baakkei at 2012年03月24日
★よーこぶーさん

>マイケルさんが書いた歌詞がもともと英語だったのは知りませんでした。
マイケルさん、ホントに英語が好きと言うか、お得意なのでしょうね。
それか、海外旅行から帰ってきたばかりで、頭の中が、
英語モードになっていたからとか・・・。色んな事を妄想してしまいます。^^;

>沖縄国際映画祭…いわば芸人映画の祭典ですね。
あ、そんな感じなのですか?
それは益々海外からの評価が気になりますね。
私は、もう少しちゃんとしている映画祭だと認識しているのですが、
・・・て、この表現にも語弊がありますね。^^;
でも、映画祭のコンセプトを読む限りでは、マイケルさんにピッタリだな、とも思います。^^
Posted by Baakkei at 2012年03月24日
あれからちょっと調べてみたのですが、黄志華の『粤語歌詞創作談』が出版されたのが2003年、劉天賜の『真的假不了 ── 電視狂潮幾十年』の出版が2010年ですから、黄志華が何も指摘していないのもうなずけました。

ただ黄志華自身はあくまでも「鐵塔凌雲」は先に詞を作って、その後で曲を付けた例として言いたいが為に引用した感じですが。
Posted by 馬場 at 2012年03月24日
あ、なんか誤解される表現使ってしまいましたね。

沖縄国際映画祭は吉本が主催なので、芸人が出演したり監督を手がけた作品が多いので芸人映画の祭典と思われがちですが、ちゃんとした作品も上映されてますね。

今回は米アカデミー賞を総なめにしたフランス映画「アーティスト」も上映されるそうですし、過去の名作もラインアップされています。
Posted by よーこぶー at 2012年03月24日
★馬場さん

ご丁寧にありがとうございます。
おかげでスッキリしました。^^

>あくまでも「鐵塔凌雲」は先に詞を作って、
>その後で曲を付けた例として言いたいが為に引用した感じですが。
まさにご指摘の通りです!!
ただ、それを説明すると長くなってしまい、
趣旨が曖昧になってしまうので迷ったのですが、
タイトルには、『《鐵塔凌雲》的歌詞作者問題』
となっていたので勝手に抜粋させていただきました。

・・・でも、補足でもいいから、
きちんと書いておくべきだったかな・・と今反省しております。^^;
Posted by Baakkei at 2012年03月24日
★よーこぶーさん

あ、いえいえ、
私の書き方こそ失礼でした。ごめんなさい。^^;

素晴らしい海外からの作品や名作が上映されていると言う点でも、
いい映画祭にしていこうと言うのが感じられますね。
それと、これは単なる私の考えですが、
日本の芸人が作った映画が、どれほどのものかは
自分の目で確かめてみない限り分らないので何とも言えませんが、
元TV番組の司会、コメディアンから、世界にも通用する
国際的映画監督になったマイケルさんのような人材を
吉本は育てていきたいのかな、とも思いました。
あ、松本人志さんが既にそうなのか・・・。^^;
Posted by Baakkei at 2012年03月24日
黄志華が引用している劉天賜の『真的假不了』を入手しました。
この著作にはマイケル・ホイやサミュエル・ホイに関する他の
逸話も掲載されていました。

こんど時間が出来ましたら、スキャナーで読み込んで御紹介しようと
思います。いましばらくお待ちください。
Posted by 馬場 at 2012年05月26日
★馬場さん

さすが馬場さん!
有難うございます。
とってもとっても嬉しいです。

他者の目線で語られるホイ兄弟、
また新たな発見があって面白そうですね。

楽しみにしております♪
Posted by Baakkei at 2012年05月26日
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