「香港らしさが薄れゆく香港映画を嘆く」許冠文@沖縄

2012.04.01 Sun

324日から始まった第4回沖縄国際映画祭に、
特別審査員(長編プログラム部門)として参加されていた
マイケル・ホイ(許冠文)先生。

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写真は、日本『東方時報』編集長、朱耀忠さんの微博より拝借。
31日のクロージングセレモニーでの一幕だそうです。

なかなかメディアに取り上げられる事もなく、
少々寂しい思いをしていたのですが、
映画祭の最終日である昨日、ようやく、
マイケルについて報じる記事を発見!(笑)

伝えてくれたのは、「聯合早報」
短いですが、以下は、マイケル・ホイ先生の
インタビュー部分だけを抜粋して日訳したものです。


許冠文、“香港らしさ”が薄れる香港映画を嘆く

4回沖縄国際映画祭の審査員として招かれたマイケル・ホイ(許冠文)氏は、
本紙のインタビューに応じる際、次のように語った。

「現代社会におけるストレスが増えれば増えるほど、コメディ映画と言うのは、
ますます歓迎されるものです。今回、私は機会があって、審査員として
異なる題材のコメディをじっくりと拝見させて頂きました。
例えば、ついさきほど観たコメディ「タバコイ」について言えば、
ユーモアで“愛”と言うテーマをうまく表現しており、尚且つ、
とても強い生活の息吹を感じられる、とても気持ちいのよい作品だと思いましたね。
良いコメディと言うのは、必ず“普遍的価値観”が備わっていなければならず、
それでこそ、観客の思考を誘発する事ができるわけです。」

近年は、スクリーン上で姿を見せることが少ない許冠文だが、
主に舞台の仕事に従事しており、暇さえあればシナリオを書いていると言う。
そんな彼はこう話す。

「ここ数年、映画の方はあまり撮っていませんが、その主な理由は、
本当に興味のある題材が見つからないからなんです。
過去に私が撮ってきたコメディと言うのは、香港人の端くれの身の上に起きる事情から
気づかされる社会問題を扱った題材が殆どでした。
しかしながら近頃の香港コメディは、大陸の好みに合わせ過ぎています。
相対的に言えば、香港らしさが薄れていると言うことです。
これは、香港映画が近年直面している主な問題の一つでもあります。
多くの監督たちが大陸のマーケットを追い求めていますからね。
それも、決して百発百中当たると言うわけでもないのにですよ!」

(日訳:管理人 Baakkei


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只今69歳のマイケル・ホイ先生ですが、
インタビュー中は相変わらず、
身振り手振りが“ハンパなかった”そうな。(笑)

COMMENT
私もマイケルさんのご意見に同意です。
90年代以降の作品群は香港映画特有のごった煮のような持ち味が薄れてきましたね。

私は許兄弟のコメディこそ古き良き本当の香港の姿だと思っています(もちろん21世紀の現在でも)。

90年代以降中国返還を控えて大陸に迎合した作品が多くなり、あと海賊版の問題も香港映画を取り巻く環境を厳しくしていますね。
Posted by よーこぶー at 2012年04月02日
★よーこぶーさん

香港映画はどう生き残っていくのか・・・
ホントに複雑で難しい問題ですよね。
アクション映画の人材不足も気になる所です。
とは言え、私も所謂“香港映画”が好きですが、
そんなに偏らず全ての作品をチェックしているわけではないのと、
私が初めて香港映画を目にした時(小学生)が
既に90年代だったので・・・何とも言えないのですが・・・。^^;
また今更ですが、ホイ兄弟の作品に出会い、映画を通して
香港らしい香港の姿を垣間見る事ができて
本当によかったと思っています。良い映画と言うのは、
時代が変わっても色褪せないものなんですね。^^

今後の香港映画、如何にして香港の独自性を発揮していくのか、
その答えの一つを確認すると言う意味でも、
マイケルの新作が楽しみでなりません。^^
Posted by Baakkei at 2012年04月06日
東洋一と言われたスタジオを擁したショウ・ブラザーズ、
世界にカンフー・ブームをもたらした李小龍の出現、
80年代における映画会社の勃興など、過去の香港映画の
隆盛を知るものにとっては悲しい限りです。

確かに現在の香港映画は中国大陸に目を向けなければ
成立しにくい状況なのですが、是が非でも香港らしい
映画を制作していって欲しいです。

ただ香港自体がすでに香港らしさをすでに失ってしまって
いたら、無理かもしれませんが。
Posted by 馬場 at 2012年04月07日
★馬場さん

年代によってや、何を以って香港らしさとするのかによっても
「香港らしさ」の意味が変わってくるような気もしますし、
昔と比べてだいぶ様変わりしてしまったとしても、
そんな香港の姿もまた、真の香港の姿なのかな?・・と思うので、
今の、新しい香港の魅力を映画で発信して欲しいなぁと願う私です。

そう考えると、大陸の好みに合わせるのも、
今の香港らしさとして受け入れるしかないのかな・・
とも思うのですが、でも、マイケルの言うように、
だからと言って、大陸市場に過度に迎合するのには、
私も反対と言うか、残念でなりません。

>是が非でも香港らしい
>映画を制作していって欲しいです。
私も強くそう思います。^^
是が非でも!!!^^
Posted by Baakkei at 2012年04月10日
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