肥媽私房菜 ゲスト:許冠文 B

2008.12.07 Sun

前へ戻る⇒【A

香港コメディ俳優の総て

肥:近年、多くのコメディアンが出てきたけど、例えば、子華(黄子華)、周星馳、・瑞文、
それから鄭中基に、張達明。あなたから見て、彼らはどうなの?
許:子華のスタイルは、私に割りと近いものがあります。
この世の見方についての彼の表現の仕方、彼の考え方はとても興味深いものがあります。
皆さんの視点とは違いますから。
多くの方は、寄付をした後にダンスをしたって構わないと思っている。
一方、寄付をした後にダンスなんてNGだと思う。
これは単に視点の違いなんです。
これとはまた別のタイプなのが、達明などのコメディアンたちです。
彼らは、ボディランゲージで表現するんですよ。
・瑞文のように面白おかしく変装したりするのは、これまた別のパターンであり、
どれも皆、異なったスタイルで、別物なんです。
肥:周星馳は?
許:周星馳は、スタンダップ・コメディはやった事ありませんから・・・・・・
肥:トークショーの経験はなくても、彼も喜劇王よね。彼は香港映画のコメディ俳優だし。
もし“香港映画におけるコメディ俳優”で言うならば、波叔(梁醒波)は一つの時代でしょう。
そして、あなたもまた一つの時代を作った。じゃあ今は?正直に言ってどうなの?
波叔からアナタに、その後は、彼と言うことになるのかしら?
許:私は、周星馳はとてもイイ役者だと思います。彼はどんな役を演じてもイイ。
ただ彼の場合は、上手い具合に笑いの要素も備わっている。だから、
コメディをやっても素晴らしい演技ができるわけです。
肥:彼がやっているのは、スタンダップコメディではなく、喜劇ってことね
許:スタンダップ・コメディと言うのは、また別のジャンルなんですよ。
芝居とはまた全然違うもので、トークでパフォーマンスするもので、
ある種の芸術的スタイルなんです。


肥:私たちは今こうしてトークしているわけだけど、
話をする時は、今の流行に合わせるようにって言われるのよ。
それには先ず、今流行りの話し口調で話さないとダメなのよって。
例えば、「ちょっと“Hea(※2”しに行かない?」とかね。
私は、こういう言葉遣いを真似る必要は無いと思うんだけど。

2:香港の流行語、由来はhang around から来ているそうな。
ぶらつくとか、ダラダラする とかそう言う意味で使われている。

肥:流行語を話したら、私が時代遅れではないって事なの?
でも、私だって時代にはついて行っているつもりよ。例えば、私が孫と話をする時よ。
それから、海外に居る姪っ子とだって、フェイスブックで彼らと話をするんだから。
許:私は、気に入ったら使いますよ。
でも、無理に使おうとはしませんね。特に私の場合ですと、
自分の話し方のスタイルってものがあるわけですから。
肥:そうね(笑)
許:どうして他人の話し方をマネなきゃならんのです?
肥:そうよ
許:その流行語ってのがどれもマフィア言葉だったらどうなんです?
どうして、マフィア言葉をマネなきゃならんのです?(笑)
肥:(笑)
許:わけがわかりませんな!なんで私がアチラさんの言葉を・・・馬鹿々しい。
私がスラング表現を使わないのも、こうした理由からなんです。
なぜスラングを使わないとイケないんです?
なぜなら、話術に長けていないからですよ!
肥:だ〜から、そういった・・・
許:そういった助詞に頼らないといけないわけですよ!
我々のトークの腕は大したものですから、話にインパクトを与えるために
生殖器などの助詞を用いるなんて、必要ないんですよ。
だから、私は流行は追わない事にしているんです。
肥:流行は、人が作り出したものよね
許:そう!しかし、時代の傾向と言うのは避けられないものです。
社会について行けば必ずね。
日進月歩の今の時代、必ず何かしらの流れに乗らなければならない。
ただ、流れに乗るのはいいですが、無理に流行を追う必要はないですよ。
肥:そうね。無理に他人に盲従する必要はないわね


喜劇王の願望

肥:あなたの司会者ぶりは、とっても秀でているわよね。
正にラリー・キングみたいだと思ったことはない?
女性ならオプラ・ウィンフリーね。これは私の夢なの。
私はね、オプラ・ウィンフリーのような番組をやりたいと強く願っているのよ。
あなたなら、いつだってラリー・キングに勝る番組が作れると思うけど。
本当に考えた事はないの?
許:・・・・・・私には一つの夢があります。
私は、随分と長い間、自分の満足の行くコメディ映画が撮れていません。
もう随分前から考えているんですけどね。まずは、このコメディを完成させたいんです。
一本か二本、笑えて、且つ興味深い、そして以前のスタイルとは異る、
そんなコメディ映画が撮れたら、私はとっても満足です!
そしたら、私の最後となる番組には、必ずあなたをお誘いしますよ!
肥:アハハ!
許:有線TVさん、私を引き取ってくれませんかね!
肥:私たち二人なら、本当に一緒にやれるわよ
許:毎晩一時間の番組の中で、香港の百態について思う存分トークするんです。
肥:実にいいじゃない!
許:私が年老いて、歩くのも困難になった時は、座ってできる番組をやればいいですしね。
肥:そんなに待つ必要ないでしょう。私、本当にやりたいの、お兄様!
許:香港で起きた事柄を、ユーモラスに語るんです。少々深みのあるね!
肥:香港は毎日のように事件が起きているからね!もうそれ以上映画は撮らなくていいって
許:このアイディアは、なかなかイケますね
肥:局の皆さん聞こえたわよね!このクダリ、くれぐれもカットしないで頂戴ね!
局のお偉方にも伝えといて下さいよ!
許:今の香港には、毎晩一時間の番組が必要ですよ。
十分な時間があって、でも退屈しないような。
会心の笑みを浮かべられて、またズバリと問題の急所をつくような!
当日の事件、或いは世界の動向を分析しながら、
視聴者の知識を深めることができる。こう言う番組が今無いんですよ。
肥:何度も言いますけど、ただカメラに向って怒り狂うだけの、
建設的でなく、ユーモア感もないそんな番組はダメよ。
許:「アヤヤヤヤヤ!(マリアの言う番組をマネてみせるマイケル)」って、
これじゃあ意味がないですよ!もう一つは、絶えず不平をたれるパターン。
「ギャギャギャギャギャ!!」って、これのどこに解決方法があるんです?
肥:ないわよ
許:「ギャギャギャ!」って。
肥:そうよ
許:また或いは、何も話さず、ただ笑うことしか知らない人たちもいる
「アハハハハ!」って、・・・・・・。
肥:何を言っているのか聞こえないのよ
許:何がおかしいんでしょうね?何も気付かされる事がない番組の。
どうしてこのような番組が広く人気があるか、ご存知ですか?
なぜなら、殆どの番組が、とりとめもなく空言を話すからです。
それなら料理番組を見た方がイイですよ!ハハ! あなたの番組は成功していますが、
私はあなたのTVファンとして、少しばかり言わせて下さい。
肥:いいわよ
許:私の妻はいつもあなたの料理番組を見ています。
彼女自身は料理は分からないので、ただ見た事を英語で家政婦に伝えるだけなんですが。
家政婦はそれを聞いて調理をする。でも出来上がったものは、別物なんですよ!
それでも、私は褒めますけどね。それから、私はあなたの歌を聞くのが好きなんです。
近年は歌う機会も減ったようですが、料理をしながら歌うってのは出来ないものですかね?
肥:それは実にいいアイディアね!
許:料理しながら歌ったらイイですよ!
肥:OK! (早速、マリアが歌いだす)

 When I was young I’d listen to the radio
Waiting for my favorite song When they played I’d sing along
許:
(途中から一緒にハミング)

肥:It makes me smile
許:(テーブルを軽く指先で叩きながら拍子を取り始める)

肥:毎回ここまで来たら・・・Every

肥:許:sha-la-la-la Every
wo-o-wo-o
Still shines

許:ウ〜ウ〜ルルルル〜

肥:
Every
肥:
許:shing-a-ling-a-ling (マイケルさん高音のハモリ担当)
肥:That theyre starting to sing,
肥:許:So fine … ドゥルルルル〜


肥:こういった歌は、本当にイイわよね。
ね、私が言った通りでしょ!彼は歌えるのよ、即興でハモれるんだから!
許:今も、この曲手に入ります?
肥:ありますとも!
許:カーペンターが歌っているヤツですよ!
肥:そうです!アレンジも同じヤツです。ライブ版もありますよ!
許:今度日を改めて、あなたが料理して、私はお酒を何本か持って遊びに伺いますから。
その時にでも歌いましょう。
肥:約束よ!あなたがお酒を用意して、私は料理担当。
懐かしのヒットソングを歌いながら、美味しいお酒を飲むの。
許:(とっても嬉しそうなマイケル)
肥:乾杯!約束だからね!


【終】

(日訳:管理人Baakkei)

COMMENT
いやはや、楽しい再録をありがとうございます!ニュアンスも細かく翻訳してくれてるので、場面が目に浮かびます!

マリアさんも息の長いスターですねぇ。

大昔、香港でクラブかラウンジの前を通ったら、スペシャルショータイムでマリアさん登場!の看板があって、入ろうか迷ったことを思い出しました。入れば良かった(笑)
Posted by きんこん at 2012年11月03日
★きんこんさん

いつも嬉しいコメント有難うございます。
動画を見てもらえば一目瞭然なのですが(笑)、
少しでもマイケルさんの表情や仕草なども含めてその場の雰囲気を
文字で書き記しておきたくて、ついつい余計な事も書いてしまうのですが・・・(笑)
楽しんで頂けたようで、私も光栄に思います。^^

>マリアさんも息の長いスターですねぇ。
確かに!!^^
>大昔、香港でクラブかラウンジの前を通ったら、スペシャルショータイムでマリアさん登場!
>の看板があって、入ろうか迷ったことを思い出しました。入れば良かった(笑)
わ〜それは今考えると惜しい事をしましたね!^^
私も、今度香港へ行った際にそのような機会があれば、
ぜひマリアさんの迫力のある生声を堪能してみたいものです。^^
昔、マリアさんが、マイケルさんと一緒に歌っていたと言うのも、
そう言うクラブとかでなのかもしれませんね。^^
台北では、PUBとか行くと、偶〜にですが、スターがひっそりと
スタッフを引き連れて飲んでいることもあって。スターにもよりますが、
歌手の場合、ステージに上がって歌ってくれる事もあるんですよね。^^
Posted by Baakkei at 2012年11月05日
NAME:

MAIL:

URL:

COMMENT:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/300131598
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。