第27回香港電影金像奨でのスピーチ内容

2008.04.13 Sun

2008413日】

『第27回香港電影金像奨授賞式(2008年)』で、
大トリ、最優秀作品賞のプレゼンターとして、
許冠文(マイケル・ホイ)先生が登場。

m.hui20121129-1.jpg
もっと見る⇒ カメラ

以下は、その時のスピーチ内容を
日本語に訳したものである。



許冠文:

先日、某病院にお見舞いに行きましたらね、
病院の前に、ある立看板が出ているのを
目にしたんです。そこには、
“全院滿座”って書いてあるんです。(苦笑)

病院ですぞ!

ま、どこの病院かはさて置き・・・
おかしな話だなと思いましてね。

だって、“全院滿座”と言えば、
以前は、映画館で最優秀作品が
上映されている時にしかお目にかけない

(日本で言う“満員御礼”と言う意味の)
看板だったのですから!

・・・・・・私は心の中で思いました・・・。
ま、確かにそれも、
認めざるを得ないことかな、と。

ここ数年、香港は比較的大きな
転換期に直面していますから。

ただ、私は思うんです。
特に今晩は、せっかくですので、
皆さんと一緒に共有したいと思っているのですが。

香港映画界が、
大変な困難にさらされている事は
承知の事実であります。

しかし、そうとは分かっていてもですね、
映画と言うのは、
“最優秀作品”と言うのはですね、
多額のお金を注ぎ込んだから出来る
と言うものではありません。

予算が多かろうと、少なかろうと、
良いモノを作りさえすれば、
最優秀作品になり得るのですから!

(場内拍手)

私は、ずっと信じています。
“最優秀作品”に最も重要な要素は、
つまり、“独創力”であると。
また“独創力”と言うのは、
お金では買えないものです!

ですから、今夜はとても嬉しいんです。
最優秀作品にノミネートされた
五つの作品を拝見しましたが、
予算の異なる様々な作品が入っていますからね!
高予算から、低予算のものまでね。
ちょっとご紹介しますと、


(メモを取り出すマイケル)

高予算のものですと、
数十億円を掛けた『投名状』。

数億円台になりますと、
・・・私が言ってるのは大体って事ですよ。
『門徒』がそうですね。

数千万台になりますと、『神探(マッド探偵)』と、
『跟蹤(アイ・イン・ザ・スカイ)』。

そして、お金が要らないのは・・・・・・
『姨媽的后現代生活(おばさんのポストモダン生活)※1


(場内大爆笑)

1:この作品は中国映画になり、実際の所は、
wiki
によると、4000万人民元(約52千万円)らしい。


私が思うに、周潤發(チョウ・ユンファ)は、
許鞍華(アン・ホイ)には頭が上がらないから、
ギャラは要らないだろう、と。
ですから、殆どお金掛かっていないんじゃないかなと。

それにしても、
アン・ホイ監督は本当にスゴイ!
お金を掛けずとも、
或いは、条件に恵まれなくても、
最優秀作品賞を獲れるであろう作品を
作ってしまうのですから。


(場内拍手)

と言うわけで、皆さん、
最後まで覚えておいて下さいね。
我々は、希望に満ち溢れているのです。
最も重要なのは、お金ではない!
大切なのは、独創力である事を!

さぁ、無駄話はこれくらいにして、
ノミネート作品の紹介VTRを見てみましょう。

-VTR-

さぁ、大変長らくお待たせ致しました。
いよいよ緊張の瞬間です!

27回香港電影金像奨
最優秀作品賞は・・・・・・

(視線は客席の方を向いたまま、
マイケルさんお得意の“口をむっと閉じて、眉を吊り上げ、
瞳を見開く”と同時に、封筒を開封するマイケル・・・
これがたまらなくカッコイイ (ˇ◡ˇ)・・・♪

・・・・・・『投名状』です!(笑)

(壇上に上がった受賞者の方々と一人一人丁寧に握手し、
何やら言葉を交わすマイケルさん)

【完】日訳:管理人Baakkei

第27回香港電影金像奨@2008/04/13
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