Home Sweet Home 許冠文@

2009.05.02 Sat

今回ご紹介するインタビューは、
2008
年〜2011年に“now香港台”で放送していた
鄭丹瑞(ローレンス・チェン)司会のトーク番組、

Home Sweet Home』に許冠文先生がゲスト出演した時のもの。


※以下、訳文になります。

Home Sweet Home
ゲスト:許冠文(マイケル・ホイ)
ホスト:鄭丹瑞(ローレンス・チェン)
放送日:200952日(#21回)


オープニング

1どーだ、参ったか、参ったと言え! 
2何でだよ?今回のゲストはな、自身のテレビ番組で高視聴率を叩き出し、
映画を撮れば興行記録をを塗り替え、『トークショー』を開けば、毎回満員御礼、
スベリ知らずだ。こんなスゴイ喜劇王、香港中どこ探しても見つかるわけがないね。
どーだ、まいったか!
1やだね!そんな偉いなら誰なのか言ってみろよ!じゃなきゃ参らないぞ。
2その人の名は、マイケル・ホイ、許冠文だ!!
1・・・わっ!参りました、参りました・・・・・。


“花嫁の父” 許冠文

鄭:確か僕が中学一年の頃でしたかね、僕の家の階下に、
新しい家族が引っ越してきたんですよ。皆さん誰だと思います?
許冠文と、許冠傑ですよ!
そこには、小さなバルコニーがあって、
僕はよく自宅のバルコニーから下を見下ろしていたのですが、
ギターを弾いている許冠傑の姿を見かけたものです。
他にも彼の兄弟たちが歌っていたり、とても楽しそうでしたねぇ。
夜、彼らのパフォーマンスがある日は、その午後練習をするので、
僕は小さなお客さんになって、いつもバルコニーから観ていたんです。
今日はね、皆大人になったので、久々にお話でもしたいなぁと、
先ほど許冠文さんを誘ってみたんですけど・・・。
彼は覚えていますかねぇ。
嘗て、この“小さなご近所さん”がいた事を!(笑)

*ここから本編スタート
とあるカフェにて、臭い芝居から始まります(笑)

鄭:あれ、マイケル?
許:あらっ!
鄭:奇遇ですねぇ〜!さっきあなたの事を思い出して、
会いに行こうと思っていたら、こんな所でお見かけするとは!
さぁさぁ、一緒にお茶でもしましょうよ。
許:・・・そ、そんな偶然が・・??
鄭:いいからいいから!僕あなたにお聞きしたい事があるんですよ。さぁさぁ!
許:私、今持ち合わせありませんよ ・・・奢ってくれます?
鄭:勿論ですとも!今日は僕のおごりですから。さぁさぁさぁ!
ど〜うぞこちらへ、座って座って!

+ + +

許:(席に着くなり、フライドポテトを召し上がるマイケル)
鄭:あのですね、どうして僕がアナタの事を思い出したか分かります?
それは“喜帖街(※1)”が目に入ったからですよ。

1:喜帖街は俗称で、正式には『利東街』と呼ばれるストリート。
また、“喜帖”は、“結婚式の招待状”の意味。

鄭:今、僕は心に難題を抱えていて、僕を救えるのはアナタしかいないんですよ!
マイケル、話と言うのは、こう言う事なんですよ。
僕の娘、長女なんですけどね、18になったんです。
許:(笑)(ニヤニヤと含み笑いを浮かべながら、相変わらずポテトに夢中なマイケル)
鄭:今年9月に香港を離れて、海外留学に行ってしまうんですよ。
・・・て、ちょっとぉ!どうしてそんなに嬉しそうなんですか?(笑)
許:あなたもそう言う歳になったんだなぁって(笑)
鄭:(笑)
許:あなたの奢りでしたよね?
鄭:奢ります、奢りますとも。ですから、良いアドバイスをして頂きたいんですよぉ!
許:勿論ですとも!さぁ続けて!

鄭:正直言って、僕は本当に離れるのが辛いんです。
と言うのも、この十数年、僕はどこへも行かず、いつも家族の傍にいたので。
それが数ヵ月後、娘が僕の元を離れて行くんです・・・数年も。
もしそれで結婚することになり、“南アフリカ”へ嫁ぐような事になったらって想像したら、
僕は今後娘と会えなくなるんじゃないかって、もう受け入れられなくて。
なんだかもう・・精神が崩壊しそうなんです。
そしたら、許冠文先生の事が突然頭に浮かんだんですよ。
あなたの娘さん、最近お嫁に行かれたばかりでしょう?
息子さんだって、お嫁さんを貰って。恐らく経験も豊富でしょうから。
許:現実はこんな感じですよ!
子供たちなら、あっと言う間に戻って来ますよ。
ほんの数年だけですからね。(笑)
鄭:(笑)
許:そして彼らが空港に降り立つと、その内の一人は、
皮膚がとっても黒いアフリカ人を連れているんです。
鄭:(大笑い)
許:真っ黒な感じのね。
鄭:それでも構いませんよ。(笑)
許:もう一人は、“同性のお友達”を連れてね!
鄭:アハハハハハ!
許:久しぶりの再会。真っ先に目にする光景が、・・・はぁ〜・・・これですよ!
鄭:ひぃ〜(嘆)
許:これは、その・・・
鄭:あなたの空想ですか?
許:当時私が見た悪夢ですよ!その時私は、
そう言う現実と向き合おうと覚悟をしていた所だったんです!
子供は小さい時から私にベッタリで、友達とは滅多に遊ばなかったので。
私も暇さえあれば彼らと一緒にいたんですよ!
鄭:そうなんですよね。
許:でもこうなると厄介なんです!
彼らと遊ぶ事が習慣になっていると、いつかの日か突然、
子供たちが我々から離れて行くと言う事が想像できないのですから。
そうなると、誰が私の相手をしてくれるんです?
これはとても深刻な問題ですよ。そんな事考え方も無いのですから。
鄭:じゃあ、どのように克服したんですか?僕はそれが知りたいんです。
許:その後、心理学者の友人に助けられたんですよ
鄭:わぁっ!(驚) ど、どうやって?ぜひ・・・(笑)
許:(笑)
鄭:ぼ、僕にも紹介して下さいよぉ!今は僕の番なんですから。
許:私はまだいい方ですよ。私もその道を専攻していましたから。
副専攻が心理学だったんですよ。主専攻が社会学でね。
その中で、いくつか興味深い哲理があったんですよ。
(心理学者の友人に)「ちょっと助けてくれよ!」って言った所、彼はこう言ったんです。

「今、アナタは幾つかの概念に慣れないといけない。

一つ目は、子供たちは“アナタのモノ”ではないと言う事。
彼らは、単なるアナタの息子・娘に過ぎないのであって、
ある段階まで一緒にいるだけで、遅かれ早かれ離れて行くもの。
この考え方が物凄く大事で、子供と言うのは決して、
アナタが永遠に所有できるモノではないと言う事。これが一つ目ね!
二つ目は、子が海外留学に行けると言うのは、親にとっても一生の望みであると言う事。
その夢が、今叶ったのですから。子が海外に出て行くチャンスを掴んだのなら、
あなたにとっても、生涯で最も喜ばしい日であるべきです。
それを酷く悲しむなんて、なんて身勝手なんでしょう!
三つ目、いずれにせよ、受け入れなければならないのですから、
子供が離れて行ったら、自分の生活をリセットする事。
新たな交友関係を作るとか、新しい趣味を見つけるなりして、
子供に纏わり付くのはもう止めにしないと!」

ちょっと考えてみたら、それもいいなぁって、
それもまた面白いなぁと言う事に次第に気付いて行ったんです。
そしたら徐々に・・・一つ一つ乗り越えられるように。
このキモチってのは、実は時間が解決してくれるんですよ。
私の場合ですと、だいたい1年ぐらいでしょうかね。
一年経つと、そのキモチが日ごとに薄くなって行くんです。
薄くなり始めると、徐々に自分自身にこう言い聞かせるようになります。
あっと言う間にもう6ヶ月が過ぎたんだ。
残りあと、たった3年半の月日じゃないか、って。
鄭:アハハハハ!
許:それからは、三年、二年と、早いものでした。
あっと言う間に帰ってきたんです。
再会を果たした時、ついに待ち続けたんだと思いましたよ。
しかし、それからまた二、三年経つと、わ〜今度は、一人が結婚し、
もう一人も嫁ぐことになるなんて誰が想像したでしょうか・・・。
今度は永遠ですからねぇ!永遠にアナタから離れて行くんですからね!(笑)
鄭:永遠にですか
許:そう、永遠にです!
前回のは勉強に行っただけですからわずか数年の間ですが。
今度のは永遠です。更にスゴイヤツですよ!
でも、前回の経験があったおかげで助かりましたよ。
自分で考えられるようになったんです。とてもイイ事じゃないかって。
まさか娘が嫁に行けない方がいいとでも思っているのか?
息子は結婚しないのか?そうじゃないだろう?って。ハッハッハッ!
こうして自分で考えられるようになったら、次第に順応できるようになり、
気が楽になって行ったんです。
私自身、新たな交友関係を広げるようになりましたし、
妻と一緒に過ごす時間も多くなりました。

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