Home Sweet Home 許冠文A

2009.05.02 Sat

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鄭:
僕の娘の場合、留学は4年間なんですけどね。
あなたの言う通り、カウントダウンと言う手があったんですね。
でも、ある日彼女が本当に彼氏を連れて帰ってきたら、
僕は絶対にやきもちを焼きますよ!あなたの場合はどうでした?
娘さんからこう打ち明けられるんです。
「私、今お付き合いしている人がいるの。彼がその人なんだけど」って。 
幸い、あなたの娘婿はイイ方ですが。そうでしょう?
許:初めて会った時は、絞め殺してやりたいと思いましたよ!
鄭:ヒャッハッハッ!(笑)
許:例を挙げると、あの嫉妬心と言うのは・・・とても説明が難しいんですよ。
娘の事は、いつも・・・半分彼女のようなものだと思っていますからね。
鄭:クスッ()
許:第一に、我々も男ですから!分かるんですよね。
男ってのは殆どが悪いヤツ・・・でしょ?
鄭:はい!(笑)それは事実だ!(笑)
許:彼女は私のものなのに。(笑)それを今、オマエなんぞと一生を・・・
このバカ野郎が!ってね。
鄭:(笑)キミさぁ、そんな上品で礼儀正しい風を装ってないで、
そんな芝居して娘を騙そうなんて、やめないさいよ!ってね。
許:我々は、何もかもお見通しなんですからね!
鄭:そのとおりです!
許:でしょう!それでですよ!彼を殺してやりたいと言う感情が
既に心の中にあるわけですよね。この男を殺してやる〜って。
その男を見る度に、目障りに思うんですよ。とにかくなんか相応しくない!って。
ある時、一番最悪だったのは、娘が帰って来たら、ある男性を紹介されたんです。
初めて彼氏を家に連れてきて、ランチを共にしたわけですよ。初めてね。
・・・・・・あなたも分かるでしょう。娘ってのは、私の前では一番エライ存在なんですよ!
だから私の前では非常に横暴で無礼な態度を取るわけですよ。
それが、あれ?意外な事に、その時の娘の上品振った態度と言ったらなかったですよ。
それはそれは上品に座り、彼氏のために料理を取ってあげるんです。
・・・・・・私には、一度だってしてくれた事ないんですよ! 
まぁ、それだけならいいですけどね。次の光景を目にした時は、危うく・・・・・・。
彼のお茶碗が空になったのを見た娘は、彼の代わりに直ちに我先にと 
鄭:ご飯をよそってあげたんですね!
許:そうなんです!ご飯をよそってあげるんですよ。
娘は生涯で一度もやった事もないんですよ!娘は、生まれてこの方、
自分のご飯だって家政婦さんによそって貰っていたんですからね!(笑)
彼女の父親にだって、これまで一度だってしてくれた事なかったのに。
それが彼のために娘自ら・・・・・。娘が彼の為に茶碗を持ってご飯をよそいに行き、
茶碗を手に出てきたのが見えた時・・・どうです?絞め殺したくもなるでしょう?
そしたら私の妻が、私を押さえて言うんですよ。我慢よって。
鄭:ホントですか?奥様が?
許:妻は、私の顔つきが大変不機嫌なのを見て、そっと私に言ったんですよ。
およしなさいよ・・・・って。(笑)・・・でも、あの時の感情は、かなり強烈なものです。
あの光景だって、最も強烈なものでしたからね。だって、ご飯を・・・・。
私には、お肉一つだって取ってくれた事ないのに。
まさか彼氏のためにご飯を!その時突然悟ったんですよ。
その時が来たんだなって。そうなれば・・・・その時が来たとなれば・・・
鄭:手を引かなければならない
許:手を引いて、彼女を自由にしてあげなければならない。
でも、今回は少しはマシだったんですよ。
彼女が初めて私の元から離れて行った、あの経験を思い返したので。
今回のダメージは・・・・それほど悲惨なものではなかったんです。
それに、結婚するのもイイかなぁって思ってね。孫を抱けるんですから!(笑)
どうせ近くに住んでいるので、以前海外に留学していた時とは違い、
しょっちゅう会う事だってできますしね。だから、時々私は思うんですよ。
できる事ならば、別に何も海外に留学しなくてもいいんじゃないかって。
どうして最も親しい人と離れなければならないんです?
絶対にメリットがあるんですか?
鄭:そうですよ!
許:私は離れた事なんてありませんよ。海外留学なんてした事ないですよ。
鄭:僕もありませんよ
許:私は香港の学校で学びました。
鄭:そうですよね!
許:大学だって、香港のです。許冠傑だってそうです。
鄭:そうですよ!
許:皆が皆、絶対に海外留学しなければならないんでしょうか?
何の問題もないのに、自分の家族とそんなに長い間離れて。
あっと言う間に4年が経って、もし彼について・・アフリカとか、
或いは、パキスタンにでも行く事になったら・・・
鄭:そうですよ!
許:永遠に失うかもしれないんですぞ。
鄭:OK!分かりましたよ。この回のこの部分は必ず娘にも見せて、
あなたの話を聞かせてやりますよ!
(カメラ目線で娘さんに向って・・・)
娘よ、どうして絶対に海外に行かないといけないんだい?

そうだろう?マイケル叔父さんも、必要ないって仰ってるだろぅ!
皆一緒に香港にいた方がずっといいぞぉ!」


鄭:あなたの経験上、娘さんが海外に行く時、
ひいては娘さんが彼氏を連れて帰ってきた時、
奥様は、どういうキャラを演じていたんです?あなたのようにヒステリックだったのですか?
それとも、精神崩壊したような?或いはアナタよりも冷静だったり?
許:恐らくこれはまさに、男女の違いなんでしょう。
私は娘の事になると、重く考えてしまうのですが、
息子に彼女が出来ても、それは別に何の問題でもありませんからね。
逆に、それは当然の事だろうと思うんですよ。
鄭:それは他所んちのお嬢さんですからね。ハハハ!
許:必要があれば、複数いたって問題ないですよ。(笑)
鄭:ハッハッハッ!
許:それは全く問題ではないんです。それほど強烈なものではないですし、
“失った”と言う感覚は無いんですよね。
娘の場合になると、奪われた感があるのですが、
息子には、そう言う感情は抱かないんですよ。
逆に言うと、私の妻は感じるようですが!反対に・・・
鄭:息子さんの方に!
許:息子の方にです!息子が結婚して、彼女の心理状態は・・・
まるで息子を失ったような感じだったそうで。
逆に、娘に関しては何とも思わないそうです。
鄭:そうなんですか?
許:そうなんです!彼女の考えはですね・・・
良かったじゃない、娘がステキな相手と結ばれて。喜ぶのが当然でしょう!
これが彼女の感じ方なんですよ。私とは全くの正反対なので、
「それは違うだろう」って、私は言ったんです。
彼女は、「とどのつまりは、そうなる事を願っているでしょう?!
ステキな旦那様を見つけたんだから、これから先も安心じゃない。」
彼女は、こう風に言ったんですよ。しかし、息子の事になるとですね、
なんだか・・・他の女性に自分の息子を奪われたと言う風に思うみたいで。
そうなると、私が彼女を慰めてやらないといけないんです。
だから男女では感じ方が必ず逆になるんですよ!
鄭:今度はあなたが奥様を?
許:そうです。以前自分に言い聞かせたように、彼女に言ったんです。
「息子だって、何れは結婚するものなんだから」って。
幸い、妻は孫をとっても欲しがっていたので。
「今は、彼が結婚した事で、オマエの気分はあまり優れないかもしれないけど、
でも、一年後なんてあっと言う間だから」 と言って慰めたんです。
そしたら案の定、一年後、
鄭:あぁ!
許:息子に男の子ができましてね!それからは孫を抱くようになり、
麻雀をやる必要もなくなったんですよ!
鄭:あぁ、麻雀はもうね!
許:案の定、一年後早速孫が出来たものだから、それからは一緒に孫の世話をしたりして、
麻雀には手を出さなくなりましたね。で今はとっても楽しいですよ。

鄭:その時、あなた方は・・・・・・えーと・・・
これは僕の妻にも必ず言って聞かせたい事なのですが。
娘や息子さんと離れて暮らすようになった最初の数年間は、
どのように乗り越えられたんですか?
あなた方夫婦の間で、何かこう・・・どう言うものが・・・
許:私の状況は、ちょっと特別ですからね。
当時、殆どの時間・・・4分の3近くになるでしょうか、
彼女は、娘や息子の所に世話をしに行ってましたよ!
・・・私が感じたのは、我々や夫婦の殆どが向き合わければならない事は、
子供たちはいずれ親の元を離れて行くものだと言う事です。これは絶対です!
だから彼らの門出を祝福してやれるように、自分たちも良い生活を送る事です。
そのためには、二つの方法があります。
一つは、夫婦の心を更に通い合わせることです。
それから、共通の趣味をより多く作ることですよ。
皆で一緒に楽しめるような共通点を多く見つけると言う意味です。
それまでは一人でやってきた事でも、今はできるだけ沢山の事を
二人で一緒にやるとかね。もっとたくさん友達を作ったりね。
中でも特に一緒に遊べる友達を作れば、遊びに行く機会も増えますからね。


娘が嫁に行く マイケルにとっては世界の終わり?

鄭:あなたは本当にそんな・・・気持ちに正直な方なんですか?
娘さんや息子さんの結婚で涙を流したりするのでしょうか?
許:涙ですか?私だって泣きますよ。
鄭:ホントですか?
許:泣くこともありますよ。決して涙もろい人間ではないのでアレですが、
それでも殆ど“泣いている”に近い状態にはなりますよ。
一人でビーチを歩いていると、この世が終わってしまうような
希望がなくなってしまうような、そんなキモチになる事があるんです。
すると突然・・・あなたもご存知でしょう!私はとてもオーバーな人間ですから。
ちょっと泣いてしまうんです。そっとね。アハハッ(笑)
鄭:一人泣きですかぁ(笑)
許:うん

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