Home Sweet Home 許冠文B

2009.05.02 Sat

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マイケル流!子供とのコミュニケーション法

鄭:あなたたちは本当に“父と娘”らしい関係だなぁと思うのですが、
娘の方から父親に対して、「私、結婚するの」と改まった報告とかあるのでしょうか?
そしてあなたの方から娘さんには、何か忠告や祝福の言葉を贈ったりとか・・・
「娘よ、父さんなぁ、おまえに幾つか伝えたい事があるんだけど・・・」
なんて言うのは、やられたんですか?
許:必要ないですよ!私と娘の間には“ある方法”がありますから。
娘が小さい時から、私はこの方法でコミュニケーションを図ってきたんですよ!
鄭:ほぅ。
許:コミュニケーションがとても大切だと言う事は分かっていますから。
もし、子供が10歳を過ぎても尚、親と会話が出来ないようなら、
その後はもう救いようがないですよ!つまり、89101112歳、
これぐらいの年頃からなんですが、私は常にある方法を使って来たんです。
そして今も、未だにそれは変わっていません。
その方法と言うのは、我が家の場合、父親が映画監督でしょう!
脚本作りを利用するんです。
「あ、ダメだ!」 と、どうしてもテーマが思い浮かばない時とか、
「パパは、こう言うのを思いついたんだけど、相談に乗ってくれないかな。
ストーリーは、こう言う感じなんだけどね。この主人公の反応、イイと思うかい?
じゃあ、彼女の反応はどうだろう?彼女の父親がこうするのは正しいと思うかい?
それじゃあ、この娘はどうすべきかな?」等々、
私は常に彼女と一緒に物事を考えるようにしてきたんです。
鄭:う〜〜ん。
許:子供たちもそれがもう習慣になっているので、息子も娘も家に帰ってくると、
今日はどうしたの?って聞いてくるんです。それで私は、
「あるジョークを考えたんだけどね、ただ、それは○○さんを怒らせるジョークなんだよ。
彼を怒らせてまでやる価値があると思うかい?」と言う風に、
ある価値観を廻って、何度も何度も討論をするんです。
最初の頃は、私のお手伝いをしているのだと思って、
彼らは色んな意見を出してくれていたようですが、そうやっている内に、
一、二年が経った頃には、私とのコミュニケーションが習慣になっていたんですよ。
価値観とか、人生などについて、自分の意見を話してくれるのがね。
また今度は、私が自分の悩みを話したり・・・ね・・・!
ほら、子供ってのは、そうは言ってもですね、
自分の身に起きた困った事とかは教えてくれませんからね!(ニヤリ)
鄭:そうなんですよ!
許:彼らは、絶対に打ち明けてくれませんからね。
鄭:そうそうそう!
許:だから逆に、私の方から打ち明けるんですよ。例えば・・・
今、パパはある問題にぶつかっているんだけどね、
それには三つの選択肢しかないんだ。今、パパのボスはこう、こう、こう言う状況で・・・
もしパパがこうすると、こうなるんだけど、ああすると、ああなるんだよ。
おまえたちだったら、どの道を選ぶのがイイと思う?
パパの代わりにちょっと考えてくれないかな、最良の選択はどれなのか。
あ、じゃあ二つ目の選択肢はどうかな?あ〜でもそれを選ぶと、こうなるんだよぉ!
はぁ・・・よわったなぁ・・・・。はい、とまぁこう言う具合にすると、
彼らは私と一緒になって物事を判断する事が習慣になるんですよ。
また、彼らはそんな父親を見ていて感じるはずです・・・。
父親が自分たちを誇らしく思っているのが、子供心にも分かると思うんです。
なぜなら、父親も子供たちから色々と教えて貰うわけですからね。
そうやって彼らは少しずつ・・・感じ取るハズです。いつか彼らが困難に直面した時、
(私が彼らにした時と)同じ方法で解決しようとするでしょう。
「パパ、最近私の彼氏がこんな感じなんだけど・・・問題だと思う?
彼の考えは、こういう感じなんだけど・・・」と言う風にね。
今度は逆に娘の方から、
自分の悩みについて私に相談してくれるようになるんです。
彼らは1415歳の時からやっている事なので、
皆、こうやって家族で話し合う事が習慣となっているんですよ。
親子の間で話せる事は、娘が結婚して離れて行く前に、
既に全てを話し尽くしていますし、特別に改まって話さなくても・・・。
話し合いが必要な事は、既に話し終わっているんです。
それを娘が嫁ぐ日の前夜になって話す・・・なんて必要ないんですよ。
鄭:はぁ・・・。もう少し早くあなたに出会っていて、
あなたのこの言葉を聞いていたらヨカッタのになぁ!僕は、所謂
多くを語らないタイプの父親なので、いつも何でも心に仕舞ってしまうんですよ!
許:あなたは・・・あなたの場合は・・・、私が思うに、あなたは先ず、
自分を解放してやるべきですよ!開放してやると、二つのメリットがあるんです。
一つには、娘さんが自分自身を誇りに思える事です。「パパが私に
相談を持ちかけてくれたんだから、勿論、私の事を認めてくれているのよね、
私に能力があるって。そうよね?」ってこう思うわけですよ!
それから、くれぐれも叱らないこと!褒める事しか言っちゃいけませんよ!
叱るのはダメですからね!
鄭:そうそうそうですね
許:「おまえは、本当に賢い。だからパパはおまえに相談したんだ」ってね。
・・・父親の考え方は特別で・・・子供にとってもそうですから、
彼らも私に相談したいと思うんです。彼ら自身の悩みを、
心をオープンにして私に打ち明けてくれるようになります。
でも勿論、こちらも選ばなくちゃいけませんよ。適切な話題をね!
ある日、娘がついに私に話してくれたんですよ。
「この男性の私の印象はこんな感じなんだけど、パパはどう思う?」ってね。
私はこう答えるんです。
「パパもそう思うけど、お前はどう思うんだい?
この人はあまり良くないねぇ、あの人はいいよ!」ってこんな風に話すんですよ。
このようなコミュニケーションを続けていき・・・後に、娘が大きくなり、
自分の事業を持つ頃には、このコミュニケーション・スタイルが
すっかり身に付くようになるんです。
「パパ、私ね・・・ちょっといいかな、1分だけ!パパに相談したい事があるの。
えっとね、私の考えはこうなんだけど、パパならどう思う?」
「パパの考えはこうだなぁ」 「うん分かった、ありがとね」
私たち親子は、こうしたコミュニケーションがもう習慣になっていますが、
子供に対してこのように接する事ができれば、親として一番理想的ですね。
鄭:親の中には、特に自分の子供に対して非常に・・・例えば、
「パパについてくればいいんだよ。パパは弁護士だからな!
おまえの将来は、パパがもう既にきちんと考えてあるから。
何かあったら、遠慮なくパパに言いなさいね。必ず力になってやるからな!
確か・・・この叔父さんたち、パパ知り合いだから、お前は弁護士業界で働きなさい!」
何でもかんでも・・・子供の人生のレールを敷く、あなたはこのタイプの親ですか?
娘さん自身が何かやりたい事がある時、「パパ、ちょっと力貸してくれない?」
と言われたら、あなたはどういう風に手を差し伸べるんです?仕事の面ですよ!
許:私はそう言うタイプではなくて、出来る限り娘と一緒に考えてやりますよ。
それこそさっき話した方法ですよ!物事をしっかり見極めるんです。
「先ず最も大切なのは、おまえ自身の考えだ。どうなんだ?
おまえはこう思うのか?パパの意見はこうだ。
どうしてもこうしたいと言うのであれば、パパはおまえに何がしてあげられるかな?
必要だと言うなら、何かしてやれるかもしれないけど。
おまえが、これも悪く無いなと思うんだったら、よし、やってみなさい!」
もしかしたら、助けを求められるかもしれません。
でもそれも、彼女が自分で決める事なんです。
「おい、息子、父さんがおまえの代わりに何もかも考えてあるからな。
これが最良の選択にきまってるだろう!おまえに何が分かる?
父さんが全部考えてやるんだから、お前は心配しなくていいんだよ」
・・・なんて親にはなりたくないですね。
鄭:そうですよね!でもそう言う親もいるんですよね!
許:「おまえにコネがあるのか?父さんがスグに解決してやるから」
・・・そうです、これはイイやり方ではありません。
先ず第一に子供の自尊心が失われてしまいますから。
どうせ親父が全て準備してくれるから・・・と子供は思うようになるでしょう。
そして周りからはただただ咎められるばかり。
父親の顔に免じて・・・父親の力がなければ、おまえには何も無いんだからなって。
これが凄く大きな問題なんですよ!特に私の息子や娘の場合ですと、
彼らは口には出しませんがね、なんとなく感じるんですよ。
なぜなら、私が許冠文ですから!子供たちが将来成功したとしても、
人々はこう言うでしょう。「もし親が許冠文じゃなかったら・・・」
そして失敗すると、やっぱりこう言われるのです。
「見てみろよ、これが許冠文の息子なんだとさ」って。
鄭:ハハハ
許:でも我々親子の場合は意思疎通がしっかりできていますからね!
どうしたって周りの人からは色々言われるものです。だからより一層彼らには・・・。
本当は子供たちは心に抱いているんですよ。ほんのちょっとの・・・・・・。
これはコンプレックスじゃないですか。あなたにも分かるでしょう、この苦悩が。
だから、もう少し彼らに空間を与えてやらなければなりません。
我々父親ってのは、時に敏感になり過ぎます。例えば、私の古い友人なんですが、
息子さんとケンカしましてね。「父さんは、お前のために出来る事は全てやった。
それなのにお前は知らん振りだ。何時だってお前は取り合おうとしない!」
それで彼はついに我慢できなくなりましてこう言ったんです。
「お前もしかして、父さんのせいで恥をかいていると思っているのか?」って。
鄭:ゥワ〜ハハ!
許:わ〜・・・。どうです、なんて深刻な問題でしょう!
鄭:とっても深刻ですねぇ!
許:この時、彼の息子が、それこそ・・・・・・息子がなんて言ったか分かりますか?
「お父さんは僕に恥をかかせるような事はしていないよ。
もしかしたら父さん用意してくれた仕事を僕は・・・もしうまくやれなかったら、
僕が父さんに恥をかかせることになるんじゃないかって・・・」
私はちょっとゾッとしましたよ。わが友人は、この時やっと理解したのですから・・・
鄭:まさか息子さんの方が父親よりもっと賢いなんてね。
許:この何年もの間、彼もまた息子を誤解していたんですねぇ。
言い出せなかった事を、ついに我慢しきれなくなって口に出してやっと悟った。
まさか、父親に恥をかかせるのを恐れていたなんて・・・。
“親に恥をかかせるのが恐い”、このプレッシャーはなんて大きいのでしょう!
鄭:そうですねぇ。
許:だから父親の方も、気をつけなければなりません。
たとえ手を貸したとしても、威張っていたらダメなんです。
鄭:これは父親としてのプレッシャーですよね。放っておいたら、まるで・・・
許:子供に無関心だと思われる!
鄭:でしょう!どうして父さんは・・・って。それも他の一部の父親が、
息子のために万全に準備したりするから!子供のために何もかもしてあげて。
でもある時気付く・・・まさに先ほどの状況ですよね。
子供にとてつもなく大きなプレッシャーを与えていると言う事に。
あ〜だから父親ってのはですよ、心配するんですよぉ。
子供が小さい時は、健康に育つかなぁ?無事に生まれて来るかなぁ?て。
今大きくなってからは、(僕の娘は)もう18なんですけどね、
彼女の前途を心配して、手を貸してやるべきなのかな?じゃあどうやって?って。
ホント、頭が痛い!
許:私の考えは、言い過ぎないようにする事ですね。
家族で話し合った後は、子供に自分で決めさせるんです。
親は側面からサポートするしかできないんです。それに、もう十分話し合った事ですから。
色々話し合った末、皆の考えもそうするべきだと。
A
BCと言う選択肢の中から、Bがいいんじゃないかと。
「そうだな、Bがいいと思うよ。何か協力できる事あるかな?」って。
いいですか、娘もBを選んだのです!
A
BCDの中から、Bと言うのは、彼女が選んだ事でしょう!
「おまえはBを選んだのか。・・・パパもBだなぁ・・・GOODLUCK☆」
鄭:(笑)
許:「じゃあ今、パパは何をしてやれるだろう?
それか、こうした方がもう少し良くなるって事はないかな?
それは嫌だ?お前が嫌ならいいんだ。じゃあそうしよう!」って、

まるで全てが彼女の考えであるかのように・・・
鄭:彼女が決めた事ですものね!そうじゃなければ、
親はただ隣でアドバイスをするだけ。
許:そうです!もし子供たちが、親の選んだ道に進んだとします。
その後も大成功したとします。でも親は一生心のキズとして残るでしょう。
周りが言わなくても、自分自身でもよく分かっている事です。
子供の成功は全て、自分の力によるものだと。

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